枯れ葉 灰色の痛みに 葉脈程の 安らぎを触れる 瓦礫の城は 夢さえも その 血流を止め 堡塁に腰掛ける眼差しは 成層圏を 遠く すり抜ける 旋律 単音の移ろい サイクルは 既視感の悪戯 雲も空さえも 灰色で 時間を知らずに 記憶のなか 流れてゆく 胸にはヴィーナス 何時も抱いている 蒼が希望を呉れない日々は 彼女に縋って 鼓動を 慰める 憐憫よりも 確かな手応えで 体温の無い 抱擁を その距離に トドメル